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みなさんこんにちは。

今回は、前回の野鳥識別の話の続きです。

撮れた写真からわかる識別点を元に、図鑑を片手に頑張って解説してみます。
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まずは「頭」から。

頭央線という線が、頭の中央に走っていれば「センダイムシクイ」。

そして、センダイムシクイの体の上面は、明るいオリーブ色をしています。

今回の個体には、それらしき線は見受けられません。

ということは、センダイムシクイではなさそうです。

次は「足」。

ムシクイ類の中でも、特に足に特徴が出るのが「エゾムシクイ」。

エゾムシクイならば、足は明るい肉色をしているのですが・・・この個体の足は暗褐色。

エゾムシクイでもなさそうです。


最後に「クチバシ」。

1枚目の写真からはわかりにくいですが、2枚目の写真から、下クチバシが黄色く、底部が黒くなっていることがわかります。

これは、「メボソムシクイ」の特徴です。

じゃあメボソムシクイなんじゃない?と思った方、そうとも限らないのです。


実は、メボソムシクイには、「オオムシクイ」「コムシクイ」という、近年メボソムシクイの亜種から別種と扱われるようになった、非常に似ている種類が居るのです。
しかも、これらの識別を外見上の特徴だけで行うのは非常に困難。

しいていうなら、体の大きさがメボソムシクイがやや大きく、コムシクイがやや小さく、オオムシクイがその中間あたりだとされています。

また、体色が、コムシクイ、オオムシクイ、メボソムシクイの順で黄味が強いとされていますが、個体差が大きいです。

ですが、これらは三種を見比べてみてはじめて、言われてみれば・・・となる程度。


こうなったら、外見を頼りに識別するのは難しい。

そこで次に手掛かりとなるのが「鳴き声」と「渡りの時期」。


私が最初ウグイスだと勘違いした「ジャッジャッジャッ」という地鳴き。

これは、メボソムシクイの仲間の中でも、オオムシクイの地鳴きの特徴です。


そして、11月に現れたという、渡りのタイミング。

ほかのムシクイ類の多くが8~9月辺りに秋の渡りを行うのに対し、オオムシクイの渡りの時期遅く、11月頃まで見られます。

ちなみに、2016年に日本野鳥の会大阪支部より発行された、「大阪府鳥類目録2016」では、10月上旬以降のムシクイ類は、ほとんどが本種だと思われる。とされています。

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という訳で、今回花岡の森に現れたムシクイ類は、外見的特徴、鳴き声、目撃した時期といった判断材料から、「オオムシクイ」であると判断することが出来ます。


さてさて、正解した方は居ましたでしょうか・・・?

バードウォッチングの世界は、こんなにも奥が深いのです。


普段何気なく見ている鳥も、もしかするととんでもない珍鳥なのかもしれませんよ?(笑)

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